2月のフィルム

四季折々あなたと居たい

虚妄

klaxon

※オールフィクションです。実在の人物などとは一切(とは言い難いものの基本的には)関係がありません。 夏の夜中というものは総じて寝苦しいものであるが、特に今日は郡を抜いている。お盆休みに浮かれて生活リズムが狂っているのもその原因の一端を担ってい…

fence

秋は生命の季節だと思う。実りを成す季節。そして同時に死の季節、冬への入口でもある。夜の帳が落ちきったこの時間は尚更、死の匂いを色濃く感じる。まだ人の多い駅前広場。人工物に埋め尽くされたこの街にも申し訳程度の樹木はある。色付いた落ち葉は無機…